おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2025年版「中小企業白書」のⅡ-168ページ「第2-2-43図 設備投資の実施状況(業種別)」を読みましたが、今日はⅡ-168ページ「第2-2-44図 スケール変動状況(設備投資の実施状況別)」を読んでいきます。
下図から、第2-2-43図において設備投資を「実施した」と回答した割合が特に高かった業種について、直近5年間程度の設備投資の実施状況別に、5年間のスケール変動状況を見ると、業種によってスケールアップを実現した割合の水準に差があるものの、いずれの業種においても「実施した」と回答した事業者は、「実施していない」と回答した事業者よりも、スケールアップを実現している割合が高いことが分かる。この調査結果から一概にはいえないが、設備投資の実施は、スケールアップに向けて有効な投資行動の一つであると考えられる。
設備投資を実施するには、相当のパワーがいるので、気がつけば数年おきになってしまうという経営者も少なくないだろう。白書がいいたいことは、定期的に、継続的に設備投資を行うことが企業の成長には肝要ということのようだ。特に、思い切った設備投資を行った後は、返済を踏まえると、その後、数年間は投資を控えたくなる。それは仕方がないことだと思うが、少額でも良いので、切れ目なくコツコツと行うことが、安定成長に繋がる。毎年、今後5カ年の設備投資計画を策定しておき、それを具現化するための資金繰りも、計画的に練っておく。このように準備しておけば、入念な設備投資が行えるし、企業が向かっている方向も共有化できる。
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