おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2025年版「中小企業白書」のⅡ-157ページ「第2-2-36図 計画に対する実績の評価・計画の見直しの取組状況(スケール別)」を読みましたが、今日はⅡ-158ページ「第2-2-37図 デジタル化の取組段階(スケール別)」を読んでいきます。
下図について白書は、デジタル化の取組段階について、スケール別に見ると、売上高「10億円未満」は約7割の事業者が「段階2」以下となっており、業務環境のデジタル化を果たした段階でとどまっているが、売上高50億円以上は5割超の事業者が「段階3」以上となっており、デジタル化による業務効率化やデータ分析に取り組んでいる様子がうかがえる。
まずは脚注からデジタル化の段階を確認する。
段階4:デジタル化によるビジネスモデルの変革や競争力強化に取り組んでいる状態
段階3:デジタル化による業務効率化やデータ分析に取り組んでいる状態
段階2:アナログな状況からデジタルツールを利用した業務環境に移行している状態
段階1:紙や口頭による業務が中心で、デジタル化が図られていない状態
さすがに、売上高が10億円以下であって、「段階1」の企業には出会ったことがないが、段階2は非常に多い。確かに、エクセルでなんとかなるし、一定のスキルがあれば、段階3のデータ分析もできる。だが、情報の共有化という点では制約が多いので、ビジネスモデルの変革や競争力強化のヒントが得られないのではないか。つまり、エクセルを用いながらも、全社で情報を共有化できるデジタル化の環境を整備し、段階3から段階4へ一気に進めるための具体策を考える。まずは、ここからはじめたらどうだろうか。
#中小企業診断士 #2025年版中小企業白書 #地域活性化伝道師
応援クリックお願いします!

