おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2025年版「中小企業白書」のⅡ-146ページ「第2-2-25図 従業員への経営理念・ビジョンの共有の取組状況(スケール別)」を読みましたが、今日はⅡ-147ページ「第2-2-26図 スケール変動状況(従業員への経営理念・ビジョンの共有の取組状況別)」を読んでいきます。
下図について白書は、「従業員への経営理念・ビジョンの共有」に「取り組んでいる」事業者と「取り組んでいない」事業者について、5期前のスケール別に、スケール変動状況を確認したものである。これを見ると、いずれのスケールにおいても「取り組んでいる」事業者の方がよりスケールアップを実現していることが分かるが、「取り組んでいない」事業者との差については、「50億円以上~100億円未満」のスケールにおいて最も大きい。
スケールが大きい事業者ほど抱えている従業員数も多く、経営に関する経営者の考えを自らの言葉で従業員全員に伝えることが難しくなる中、経営理念・ビジョンという形で従業員に浸透させる仕組みを構築できているか否かがスケールアップの実現に向けた一要素となっている可能性がうかがえる。
確かに従業員10人程度の小規模企業であれば、小声でも全員の耳に届くが、100人以上となると、マイクを用いても、全員には届かない。全員に届ける仕組みを検討する必要があるのだが、わたしは「朝礼」と「社内報」が有効だと考える。朝礼は時間が限られているし、言葉なので聞き間違え、聞き逃しも起こり得るが、社内報なら読む読まないはあるものの、とりあえず全員に届く。また、お客様、取引先、株主等にも見せることができる。経営者はどんなヒトなのか。規模が大きくなれば目にする機会も必然と減ってくる、それを補う仕組みが必要ということだ。
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