BLOG ブログ

10億円で経営者の統制範囲を超える!

 おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
 昨日は、2025年版「中小企業白書」Ⅱ-138ページ「第2-2-18図 独力で対応していくことが難しい経営課題(スケール別)」を読みましたが、今日はⅡ-139ページ「第2-2-19図 企業規模を拡大するに当たって、重要と考える組織・人材戦略(スケール別)」を読んでいきます。

下図について白書は、企業規模を拡大するに当たって、事業者が重要と考えている組織・人材戦略について、スケール別に見ると、「10億円未満」では、他のスケールと比べ、「経営者の兼務解消・権限委譲」の割合が最も高く、「その他専門的な人材の確保・育成」についても「10億円以上~50億円未満」に次いで高い割合となっていることが分かる。

売上高 10億円の「成長の壁」は、経営者一人で経営することの限界であり、例えば営業人材や経理人材などの経営者に足りないスキルを補う専門人材の確保と、経営者に集中しがちな職務権限の委譲が必要であることがうかがえる。

また、「経営人材の確保・育成」、「DX人材の確保・育成」については、スケールが大きくなるほど回答割合が高くなる傾向にあることが分かる。100億企業への到達に向けては、事業拡大を伴う中で、DXによる業務変革と、経営者と同じ目線で判断できる経営人材の重要性が増していると考えられる。

今回の白書を読んでいて、松下幸之助を思い出した。松下幸之助は、自分より優れた人を使えることがリーダーに必要な条件、そして、部下の潜在能力を信じ、思い切って仕事を任せつつも、見守り、適宜指導・助言を与えていたようだ。売上高10億円は既に社長一人の統制範囲を超えていると思うが、より高めようと思うのであれば、成長の早期の段階で、人材を確保し、教育しておくことが肝要ということだ。

#中小企業診断士 #2025年版中小企業白書 #地域活性化伝道師

応援クリックお願いします!

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ
中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ - にほんブログ村

2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031