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海外展開には一定のスケールが必要ではないか!

 おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
 昨日は、2025年版「中小企業白書」Ⅱ-112ページ「第2-2-4図 輸出の実施状況(スケール別)」を読みましたが、今日はⅡ-113ページ「第2-2-5図 1社当たり直接輸出額(スケール別)」を読んでいきます。

下図から、中小企業庁「中小企業実態基本調査」により、中小企業の1社当たり直接輸出額をスケール別に見ると、輸出の実施割合と同様の傾向であり、スケールが大きくなるほど直接輸出額が大きくなることが分かる。

特に、「100億円超~200億円以下」は「50億円超~100億円以下」の約 2.5倍の実績となっており、100億企業は輸出による外需獲得に大きく貢献していることがうかがえる。

少子高齢化が進む日本から市場の拡大、想像以上の成長が期待できる海外へ展開しようとするのは、当然のこと。だが、今回の結果でも分かるとおり、海外展開をするのは、一定規模の企業である。わたしも売上高10億円未満の中小企業の海外展開を何度か支援したことがあるが、一年に何回も海外に行って、ようやくまともな商談ができて、商品の改良を促され、再度行くと、今度は為替が変動して・・・という経験がある。言葉の壁もあるが、一回に数百万円も投じないと次が見えない海外展開は、結論から言って、中小規模だと負担が大きすぎて継続できない。一定の規模になるまでは、日本国内でシェアを高めることに専念し、その間、HP等のSNSで情報発信し、顧客の見える化に取り組むことが賢明ではないだろうか。

#中小企業診断士 #2025年版中小企業白書 #地域活性化伝道師

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