おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2025年版「中小企業白書」のⅡ-66ページ「第2-1-56図 売上高、付加価値額の変化率(5年前と比べた人材育成の取組状況別、中央値)」を読みましたが、今日はⅡ-67ページ「第2-1-57図 人材育成の問題点」を読んでいきます。
下図から、人材育成の取組を増やしていない事業者が、人材育成の取組において感じている問題点を見ると、「育成に充てる時間的余裕がない」、「指導する人材が足りない」と回答する割合が高く、人材育成の取組に充てるリソースが不足している様子が見て取れる。
また、「戦力化に時間がかかる」、「育成する能力が明確になっていない」などと回答する事業者も一定数存在し、育成プログラム自体の改善についても取り組んでいくことが重要といえよう。
同じコンサルであっても、人事、特に、人材育成を専門とする方には憧れる。人を育てるという目的を論理的・体系的に人に教え、かつ、与えられた時間の中で成果を出すというのは、わたしにはどこから手を着けて良いか想像がつかない程の難題である。そんなことを踏まえながら、今回の結果を見ると、回答が分散しているように感じる。つまり、ヒト、カネ、時間をまんべんなく投資することが肝要で、どれかに偏って注力しても期待する成果は望めないというように感じ取れる。いずれにしても、まずは従業員自身に自らが成長したいという気持ちを持たせないと始まらない。「馬を水辺に連れて行けても水を飲ますことはできない」ということなのだろう。そのためにはどうすればよいのだろうか。
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