おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2024年版「労働経済白書」の 154ページ「第2-(2)-7図 女性を取り巻く就業の状況」を読みましたが、今日は 154ページ「第2-(2)-7図 女性を取り巻く就業の状況」 を読みます。
下図について白書は、企業規模(1,000人以上、100~999人、10~99人)別に、女性の①標準労働者(新卒から同一企業に勤め続けている者)かつフルタイム労働者の賃金カーブと、②標準労働者以外のフルタイム労働者の2種類を示したものである。
可能な限り条件を合わせて、大卒に限って比較すると、特に40歳以降において、標準労働者とそれ以外の労働者の間で賃金差がみられ始め、おおむね55~59歳で最大となっていることが分かる。
日本型雇用慣行の下で特に大企業における年功賃金がみられる我が国では、同じ企業に勤め続けた方が、転職又は一時的なキャリアの中断後の再就職よりも、賃金が高くなる傾向にある。
同図(2)により、男女別に年齢階級別の標準労働者の割合をみると、総じてどの企業規模においても年齢があがるにつれて、その割合が下がっており、特に、30歳以降において、男女の差が大きくなっている。30代前後に結婚・出産等のライフイベントがあることが多いが、それにより離職するケースは女性の方が多いことが、標準労働者割合の差にも現れているものと考えられる。
辞めたくないが、辞めざるを得ない理由がある女性が、まさに、この渦に巻き込まれてしまっているということだろう。わたしの周りにも、有名大企業の正社員であった方が、結婚退職を経て、中小企業に転職してきた方がいる。給料を筆頭に、すべての面で「都落ち」したように感じると語っていたことが印象深い。企業にとっては貴重な戦力なので、ライフイベントで退職せずに済むようにすることが求められるが、その一方で、中小企業には優秀な人材を確保できる絶好の機会でもある。アンテナを高くして虎視眈々と狙いたいところだ!
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