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縁故採用していますか??

 おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
 
 昨日は、2024年版「労働経済白書」114ページ「第2-(1)-18図 高齢化と人手不足」を読みましたが、今日は 121ページ「コラム2-3-①図 新規求人数の推移(フルタイム・パートタイム)】」 を読みます。

下図について白書は、2023年の新規求人数は相当程度高い水準にあり、パートタイムでは1990年時点の3倍程度の30万人超に増加しているほか、フルタイムでもバブル期とほぼ同水準となっている。高水準のフルタイム求人の背景には、縁故等の入職経路が細くなっていったことも考えられる。

コラム2-3-②図(1)により、入職者に占める縁故の割合をみると、1990年には30%程度であったが、ほぼ一貫して低下し、2022年には20%程度となっている。また、同図(2)により、企業規模別にみると、特に5~99人規模の中小企業において、縁故採用は重要な人材確保のルートであるものの、1990~2022年にかけて、入職者に占める割合は25%程度まで低下している。

中小企業においては、これまでの縁故による採用に代わって、ハローワーク等の求人で補おうとした結果、2010年代以降の人手不足の局面においては、ハローワークでの求人がより大きく増加した可能性が考えられる。

まず、左図から、フルタイムの新規求人数はバブル期並みの水準に達しているということに驚く。恐らく、現時点ではバブル期を超えているのではないか。こういうピーク時に就活できる年代は、本当に運が良い。だが、今、米国をはじめ世界経済が縮小しているという警戒感が強まっている。バブル期の最後にもこういうサインが連日報道され、大手が採用数を絞り出すと、右へならえで、知らぬ間に、買い手市場になっていた。白書が縁故に注目している点は興味深い。規模が小さい事業所ではなんらかの縁故に頼らざるを得ないことが多いので、売り手市場の今は、経験したことがない人手不足に陥っている可能性がある。募集しても集まらないし、雇ったら、賃上げが待っている。経営者の苦難は続く。。。!

#中小企業診断士 #2024年版労働経済白書 #地域活性化伝道師

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