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より良い条件の仕事を探すために転職する!

 おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
 昨日は、2024年版「労働経済白書」37ページ「第1-(2)-17図 産業別・企業規模別にみた雇用人員判断D.I.の推移」を読みましたが、今日は、41ページ「第1-(2)-21図 転職者数の推移等」を読みます。

下図について白書は、転職者数の推移をみると、リーマンショック期の2009~2010年にかけて大幅に落ち込んだ後、2011年以降増加を続け、2019年は過去最高の353万人となった。感染症の影響で2020年、2021年と減少が続き、290万人まで減少したが、2022年に増加に転じ、2023年は2年連続増加の328万人となった。

転職者数の変動の背景をみるため、同図(2)で前職の離職理由別の転職者数の推移(前年差)をみると、「より良い条件の仕事を探すため」は、雇用情勢が改善している時期に増加している。他方、「会社倒産・事業所閉鎖のため」「人員整理・勧奨退職のため」「事業不振や先行き不安のため」は、リーマンショックの影響を受けた2009年のように、雇用情勢が厳しい時期に増加する傾向がある。2023年においては、前年に引き続き「より良い条件の仕事を探すため」で増加がみられ、前向きな転職が転職者数の増加に大きく寄与している。

わたしは今から25年前の30歳の時に転職したが、そのときは、そういう行動自体がまだ珍しく、上司・先輩だけでなく同期からも、勇気がある、というよりも「無謀」や「変わり者」と見られた肌感覚があった。そんな後ろ指を指されながら、転職先の試験会場に行くと、多くの人で溢れ、特に、若者が多いことに驚いた記憶がある。当時は失われた10年と言われ、企業が採用を控えていたが、時代は変わり、今では、転職が当たり前となった。転職者にその理由を聞くと、「現状の不平・不満」よりも「より良い条件」を求めた行動であることが多く、白書の結果には頷ける。周りも冷静であることから、流動化は今後も進むであろうし、それが旧態依然から脱却を促す新陳代謝になるのであろう!

#中小企業診断士 #2024年版労働経済白書 #地域活性化伝道師

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