おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2024年版「中小企業白書」のⅡ-169ページ「第2-3-32図 M&Aの成立前後において、重点的に実施したPMIに係る取組」を読みましたが、今日はⅡ-170ページ「第2-3-33図 重点的に実施したPMIに係る取組(M&A実施効果についての満足度別)」を読んでいきます。
下図から、M&A実施効果についての満足度別に、重点的に実施したPMIに係る取組を見ると、M& A の実施効果を「満足」と評価した企業は、「どちらともいえない」、「不満」と回答した企業と比べると、M&A成立前のPMIについて、「相手先経営者とのコミュニケーションを通じた相互理解」と回答した割合が特に高く、「特にない」と回答した割合が低い。
M&A成立後のPMIについては、「相手先従業員とのコミュニケーションを通じた相互理解」、「相手先経営者とのコミュニケーションを通じた相互理解」と回答した割合が高く、同様に「特にない」と回答した割合が低い。このことから、PMIにおいて、相手先と「相互理解」を深めることが特に重要であることが示唆される。
買収された側には、戦いに敗れた、乗っ取られたという意識を乗り越えると、新しい経営者の人間性やその企業の考え方を必死に探るようになるのでしょう。特に、従業員に対する考え方は企業や経営者によって十人十色なので、このあたりの情報をいかに仕入れるか、このやりとりが相互理解となっていくという行程がうかがえる結果ですね!
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