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ライバルへのM&Aが高い満足度となる!

 おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
 昨日は、2024年版「中小企業白書」Ⅱ-167ページ「第2-3-29図 M&A実施効果についての満足度(M&Aの相手先業種別)」を読みましたが、今日はⅡ-167ページ「第2-3-30図 M&A実施効果についての満足度(M&Aの相手先との関係性別)」を読んでいきます。

下図から、M&Aの相手先との関係性別に、M&A実施効果についての満足度を見ると、「他社事業の譲受・買収」、「自社事業の譲渡・売却」のいずれにおいても、「満足」又は「やや満足」と回答した割合が最も高いのは「同一の財・サービスを提供している競合他社」であることが分かり、販路拡大や生産設備の共有といったM&Aによるシナジー効果を見込みやすいことが要因であると考えられる。

一方、それと比較し、「取引・資金交流がない企業、競合関係にない企業」を相手先とした場合は、満足度が低いことが分かる。特に、「他社事業の譲受・買収」では、「やや不満」、「不満」と回答した割合が最も高いが、相手先のビジネスモデルや経営実態を把握することが難しく、M&Aによるシナジー効果を見込みづらい可能性が考えられる。

「同一の財・サービスを提供している競合他社」というのは、支配欲を持つ人間の性なのでしょうか。支配する地域を徐々に広めていく、まさに、「国盗り物語」的な発想がM&Aを加速させる強い動機付けになるということなのでしょう。地図を眺めることで、果敢に攻めるべき地域だけでなく攻めてはいけない地域が見えてくるのでしょうね!

#中小企業診断士 #2024年版中小企業白書 #地域活性化伝道師

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