おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2024年版「中小企業白書」のⅡ-132ページ「第2-3-3図 「損失を避けるために静観するべき(投資行動等は行わない)」と考える理由」を読みましたが、今日はⅡ-133ページ「第2-3-4図 成長に向けた設備投資の実施状況(経営方針別)」を読んでいきます。
下図から、企業の経営方針別に直近3年間程度における成長に向けた設備投資の実施状況を見ると、成長に向けた設備投資を「実施した」と回答した割合は、「新たな需要を獲得するための行動をするべき」、「付加価値を高めるための行動をするべき」と回答した企業では約半数である一方、「損失を避けるために静観するべき(投資行動等は行わない)」と回答した企業では約2割にとどまる。
散々逡巡した挙げ句、その設備投資が思惑通りになった経験があれば、若しくは、これからそういう計画を実施しようという段階であれば、「行動するべき」と回答するでしょう。その逆に、全く予定通りに進まない、思惑が大きく外れたという経験があれば、「静観するべき」と回答するのではないでしょうか。しない後悔よりする後悔か、羮に懲りて膾を吹くのか、経営者の度胸や勇気、懐の深さが問われているのかもしれませんね!
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