下図から、エクイティ・ファイナンスの活用状況別に、「経営理念」、「経営ビジョン」、「経営戦略」の社外への発信状況を見ると、エクイティ・ファイナンスを「活用したことがある」企業の方が、「経営理念」、「経営ビジョン」、「経営戦略」のいずれについても、「社外に発信している」と回答している割合が高い。

また、第2-2-56図と比較すると、「活用したことがある」企業と「活用したことがない」企業の取組の差がより顕著であることが分かる。

以上から、エクイティ・ファイナンスを活用している企業は、「戦略的な経営」に係る取組において、ガバナンスの構築がより進んでいることがうかがえる。

外部から出資という形で資金を調達するとなると、自社のことを正しく正確に知ってもらう必要がある。そのためには、経営理念・ビジョン・戦略が必要で、これらがあれば、短時間で的確に説明でき、ひいては、出資の判断を有利に進めることができるようになるのでしょう。第三者から出資を受けるのは相当に大変なことと思いますが、日頃から、この経営理念・ビジョン・戦略を纏めておくだけでなく、定期的に見直しておけば、エクイティファイナンスの難易度が少しは下がるかもしれませんね。

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