おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2024年版「中小企業白書」のⅡ-64ページ「第2-2-6図 成長に向けた設備投資における、外部からの資金調達方法(年商に占める総投資額の割合別)」を読みましたが、今日はⅡ-65ページ「第2-2-7図 売上高の変化率(資金調達方法別、中央値)」を読んでいきます。
下図から、成長に向けた設備投資における資金調達方法別に、売上高の変化率(中央値)を見ると、「金融機関からの借入れ」を活用し投資を行った企業は、「自己資金のみで投資を実施」した企業よりも、売上高を増加させていることが分かる。
今回の調査だけでは一概にいえないものの、「金融機関からの借入れ」を活用し投資を行った企業は、「自己資金のみで投資を実施」した企業よりも、より大規模な設備投資を実施し、その結果として、売上高を増加させた可能性が示唆される。
わたしは、そもそもどちらも同じだが、どちらかを選ぶとすれば、背水の陣で行う自己資金の方が、若干有意な結果が出ると思っていたので、この結果には驚かされました。ですが、白書も、今回の調査だけでは一概にいえないとうたっているように、変化率は6.6%とわずかです。問題は調達先ではなく、どのような課題・問題点に対して、どのような成果を得るために、設備投資を行うか。この軸がしっかりしていないと正の変化は得られないということでしょう!
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