おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-229ページ「第2-3-3図 業種別に見た、原材料・仕入コストの状況(対2019年比、2021年比)」を見ましたが、今日はⅡ-232ページ「第2-3-6図 直近1年の各コストの変動に対する価格転嫁の状況」を見ていきます。
下図から、業種別に、直近1年の各コストの変動に対する価格転嫁の状況について見ると、製造業では、原材料価格の変動が反映されたとする回答割合が高い。一方で労務費、エネルギー価格の変動については、いずれの業種においても、比較的反映されていない状況にある。
この結果は、第1部第3章第1節の第1-3-4図において、「価格交渉促進月間フォローアップ調査」を用いて見た結果とも整合的である。特に、労務費については全ての業種で共通して半数以上が十分な価格転嫁を行えておらず、賃上げの原資となる価格転嫁は、引き続き重要な課題であると考えられる。
確かに、日本人は奥ゆかしいので、給料を増やしたいからとはいいづらい。その一方で、原材料の高騰は先方も織り込んでいるので、こういう結果になるのでしょう。
こう考えると、原材料からいかに労務費の原資である付加価値を捻出するか、ここが経営者が考えなければならない要諦なのでしょうね!
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