おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-188ページ「第2-2-54図 開業率・廃業率の推移」を見ましたが、今日はⅡ-189ページ「第2-2-55図 業種別の開廃業率(2021年度)」を見ていきます。
下図から、業種別に開業率の状況を見ると、「宿泊業,飲食サービス業」が最も高く、「生活関連サービス業,娯楽業」、「情報通信業」と続いている。
また、廃業率について見ると、「宿泊業,飲食サービス業」が最も高く、「生活関連サービス業,娯楽業」、「小売業」が続いている。
開業率と廃業率が共に高く、事業所の入れ替わりが盛んな業種は「宿泊業,飲食サービス業」、「生活関連サービス業,娯楽業」であることが分かる。一方で、開業率と廃業率が共に低い業種は、「運輸業 ,郵便業」、「鉱業,採石業,砂利採取業」、「複合サービス事業」となっている。
私に対する開業相談で最も多い業種は飲食・宿泊業であるので、この結果は納得です。具体的には、以前は居酒屋が多かったような記憶がありますが、今は、特定のテーマを掲げたレストランが多いように感じます。
開廃業率が高いということは、それだけ参入障壁が低い。つまり、競争が厳しいということです。
開業してしばらくの期間はお客様が来てくれたとしても、しばらくしたら急降下。一日中閑古鳥なんてことも珍しくありません。
アルバイトへの時給も高いので、想定よりも厳しい事業計画を立て、資金繰りを十分に確保しておく。
こういう基本的な準備をしっかりとして、開業に臨みましょう!
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