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M&Aの課題は互いの従業員の一体感の醸成である!

 おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。

 昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-183ページ「第2-2-51図 M&Aの目的・戦略の明確化状況別に見た、売上高成長率(中央値)」を見ましたが、今日はⅡ-184ページ「第2-2-52図 PMIを実施する際の課題」を見ていきます。

下図から、買い手としてM& Aを実施した企業を対象に、PMIを実施する際の課題について見ると、経営統合時の課題として、「自社従業員と相手先従業員の一体感の醸成」が 50.3%と最も高く、次いで「相手先従業員のモチベーション向上」が 47.2%となっている。

この結果について白書は、経営統合の際、相手先企業の従業員に関する課題を抱える中小企業が多いと推察される、とあります。

白書は、M& Aで期待以上の満足度を実感している企業ほど、相手先企業への確認事項として「相手先経営者や従業員の人柄・価値観」を重視していることを踏まえると、M& A成立前の段階から相手先従業員の人柄や価値観を確認しておき、対策を講じておくことが必要ではないか、とあります。

今、司馬遼太郎先生の「翔ぶが如く」を読んでいます。西郷隆盛は打ち負かした藩に対して、尊敬する態度を示していたことから人気があったようです。買収したという態度で接してはいけないということですね!

#中小企業診断士 #2023年版中小企業白書 #地域活性化伝道師

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