おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-169ページ「第2-2-40図 事業承継を契機とした従業員の自主性の変化別に見た、事業再構築の取組状況」を見ましたが、今日はⅡ-170ページ「第2-2-41図 従業員の自主性の変化及び事業再構築の取組状況別に見た、売上高年平均成長率の分布」を見ていきます。
下図から、従業員の自主性の変化及び事業再構築の取組状況別に、売上高年平均成長率の分布を見ると、事業承継を機に従業員の自主性が高まり、事業再構築に取り組んだ企業は売上高年平均成長率の水準が最も高いことが分かる。
この結果について白書は、今回の調査だけでは一概にはいえないが、前述の第2-2-24図で挙げた経営の方向性を示す取組や第2-2-25図で挙げた権限委譲等を通じて、従業員の自主性を高めた上で、事業再構築に取り組むことが、事業承継後も企業を成長させていく上で重要だと示唆される。
事業再構築補助金の審査基準には従業員の自主性は問われていません。こういう定性的な項目は審査が難しいためかもしれませんが、採択後に、補助金をうまく活用できる企業を改まって見ると、自主性がある従業員の存在と感じます。
脱線しますが、わたしは、補助金の申請書には、従業員全員の集合写真を載せるようにしています。この写真を見ると、従業員の自主性から実現可能性を訴えることができるためです。
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