おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-157ページ「第2-2-33図 事業承継後の意思決定の状況別に見た、事業再構築の取組状況」を見ましたが、今日はⅡ-158ページ「第2-2-34図 事業再構築の検討開始時期別に見た、事業再構築の効果(売上高の増加)」を見ていきます。
下図から、事業再構築の検討開始時期別に、事業再構築の売上高に与える効果を見ると、事業再構築を「事業承継前に検討」していた企業は、事業再構築が売上高の増加に「大きく寄与した」「ある程度寄与した」と回答した割合が合わせて8割を超えており、「事業承継後に検討」した企業と比較して高い傾向にある。
このことから事業再構築に取り組む上では、事業承継前の早期の段階から検討を進めておくことが重要だと示唆される、とあります。
つまり、先代経営者が事業再構築の下絵を描いた状態で、後継者にそのタスキを渡すということなのでしょう。たしかに、いきなり経営者になって、事業再構築の経営戦略を構築することは、相当に難しい。そのため、おおまかな方向性を先代が示し、その骨格に対して、後継者は新たな感覚で肉付けしていくことで、成功の確率が高まる。このような理解でよいかと思います。
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