おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-138ページ「第2-2-19図 事業承継後の意思決定の状況別に見た、後継者の準備期間中の取組」を見ましたが、今日はⅡ-139ページ「第2-2-20図 事業承継後の意思決定の状況別に見た、先代経営者の事業承継後の役割」を見ていきます。
下図から、事業承継後の意思決定の状況別に、先代経営者の事業承継後の役割について見ると、「主に後継者が意思決定を行っている」企業は「特になし」の割合が最も高いものの、先代経営者は事業承継後も、主に「経営の助言者・相談相手」などの役割を担っていることが分かる。
一方で、「主に先代経営者が意思決定を行っている企業」は、「主に後継者が意思決定を行っている」企業と比較して、「取引金融機関との関係維持」や「既存取引先との関係維持」など、社外関係者との関係を保つ役割を先代経営者が担っている様子が見て取れる。また、「現経営者の経営に対する規律付け」といった役割を果たしていることが分かる。
先代が当代の相談相手になっている。この文言だけでも、社内の風通しの良さ、微笑ましい雰囲気を感じます。
一方で、主に先代が意思決定を行っている企業は、自らが現場で指揮を執り続けている。これを読んでいて思い出すのが、家康と秀忠の関係。家康は大坂の陣で、決して、息子の秀忠に先陣を切らせることがなかった。
だが、これが結果的に、250年続く組織となったことを考えると、先代の姿勢が必ずしも間違っているとも言い難いのでしょうね。
#中小企業診断士 #2023年版中小企業白書 #地域活性化伝道師
応援クリックお願いします!