おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-114ページ「第1-1-18図 休廃業・解散件数の推移(再掲)」を見ましたが、今日はⅡ-116ページ「第2-2-2図 年代別に見た、中小企業の経営者年齢の分布」を見ていきます。
下図から、年代別に中小企業の経営者年齢の分布を見ると、2000年に経営者年齢のピーク(最も多い層)が「50~54歳」であったのに対して、2015年には経営者年齢のピークは「65~69歳」となっており、経営者年齢の高齢化が進んできたことが分かる。
一方で、2020年を見ると、経営者年齢の多い層が「60~64歳」、「65~69歳」、「70~74歳」に分散しており、2022年も同様の傾向を示している。
これまでピークを形成していた団塊世代の経営者が事業承継や廃業などにより経営者を引退していることが示唆される。
一方で、75歳以上の経営者の割合は 2022年も高まっていることから、経営者年齢の上昇に伴い事業承継を実施した企業と実施していない企業に二極化している様子が見てる。
次に、後継者不在率の推移を見ると、後継者不在率は 2017年の 66.5%をピークに近年は減少傾向にあり、足下の 2022年は57.2%と、調査を開始した 2011年以降、初めて60%を下回っている。
わたしのお客様を見ても、ここ数年で先代から事業承継した方が多いので、全体的に若返っているように感じます。また、比較的高齢な経営者で後継者不在の恐れがある企業は半分くらいに感じるので、この数字は肌感覚に近いと思います。
いずれにしても、ここで白書が言いたいことは、後継者育成の準備を早めにせよということです。
どうしたら、若い世代に引き継げるのか、ここを探っていきましょう!
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