おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-59ページ「第2-1-50図 外部から確保した変革人材の知識・スキル」を見ましたが、今日はⅡ-61ページ「第2-1-52図 変革人材の有無別に見た、売上高増加率の水準(中央値)」を見ていきます。
下図から、変革人材の有無別に、売上高増加率の水準(中央値)を見ると、変革人材の経歴にかかわらず、「いた」と回答した企業は、「いなかった」と回答した企業と比較して、売上高増加率の水準が高いことが分かる。
この結果について白書は、今回の調査だけで一概にはいえないものの、変革人材が存在することにより、既存事業の拡大や新規事業の創出が進み、売上高の増加につながっている可能性が考えられる、とあります。
次に、人材戦略の策定状況別に、変革人材の有無を見ると、変革人材の経歴にかかわらず、人材戦略を策定した企業は、策定しなかった企業と比較して、「いた」と回答した割合が高いことが分かる。
この結果について白書は、右腕人材と同様に、変革人材を確保するためには、人材戦略を策定することが有効である可能性が示唆される、とあります。
水戸黄門の臣従にスケさんとカクさんがいたように、中小企業であっても、できれば、「右腕」と「変革」の二人の優秀な部下を持ちたいところ。
だが、実際には、経営者のお眼鏡にかなう人材と雇用する、それ以前に、そもそも出会うことが難しく、運良く、出会えて雇用できたとしても、優秀な人材は、引く手あまたなので、その定着も難しい。
人手不足の中で、中小企業が優秀な人材を確保する方法は、これまでのような発想では、なかなか見出せないと思います。
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