おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-44ページ「第2-1-36図 直近10年間における人材戦略の策定状況」を見ましたが、今日はⅡ-45ページ「第2-1-38図 経営戦略と人材戦略の紐づけ状況」を見ていきます。
下図から、経営戦略と人材戦略の紐づけ状況を見ると、経営戦略と人材戦略を紐づけることを「大いに考えた」、「ある程度考えた」と回答した企業が9割以上となっていることが分かります。
この結果について白書は、人材戦略を策定している成長企業の多くが、経営戦略と人材戦略を一体的に構想している様子が見て取れます。
次に、経営戦略と人材戦略の紐づけ状況別に、売上高増加率の水準(中央値)を見ると、経営戦略と人材戦略を「紐づけた」企業は、「紐づけなかった」企業と比較して、売上高増加率の水準が高いことが分かります。
この結果について白書は、経営戦略と人材戦略を一体的に構想することにより、戦略の実行に必要な人材の確保が進み、結果として業績の向上にもつながっている可能性が示唆される、とあります。
経営戦略を具体的に推進するために人事戦略を検討する。よって、経営戦略と人材戦略を紐づけるのは当然のように考えますが、実際には、あまり深く検討していないことがこの結果から分かります。
もしかすると、企業規模が大きくなると、人事戦略と経営戦略を担う部門が異なることがあるので、このような縦割りの結果になってしまうのかもしれません。
適材適所よりも定期的な人事異動を重視するとこういう結果になるのでしょうね!
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