おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-24ページ「第2-1-21図 新規事業創出を開始した際の、既存事業の業績」を見ましたが、今日はⅡ-25ページ「第2-1-23図 新規事業創出に取り組んだ際の、既存事業で培った経営資源の活用状況」を見ていきます。
下図から、既存事業で培った経営資源の活用状況を見ると、「大いに活用した」、「ある程度活用した」企業が約9割となっていることが分かる。
この結果について白書は、成長企業は、既存事業で培った経営資源を活用しながら、新規事業創出に取り組んでいる様子がうかがえる、とあります。
次に、既存事業で培った経営資源の活用状況別に、新規事業創出の成長への寄与度を見ると、既存事業で培った経営資源を活用した企業は、活用しなかった企業に比べて、成長に「大いに寄与した」、「ある程度寄与した」と回答した割合が高いことが分かる。
この結果について白書は、既存事業で培った経営資源を活用しながら、新規事業創出に取り組む意義が示唆される、とあります。
要するに白書は、新規事業の基盤は既存事業にせよと示唆しています。そして、これを読んでいて思い起こしたのが事業再構築補助金です。同補助金では、思い切った事業変更を求めており、実際に、これまでの既存事業とほぼ無関係へ進出する事業者が採択を受けています。
とはいえ、新規事業を成功させるには、既存事業の強みを別の形で活かせる実行力。これを申請書にいかに落とし込めるか、この企画力が採択の大きな鍵を握ると考えていると、同項を読むと理解できますね!
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