おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-22ページ「第2-1-19図 直近10年間における既存事業拡大と新規事業創出の取組状況」を見ましたが、今日はⅡ-24ページ「第2-1-21図 新規事業創出を開始した際の、既存事業の業績」を見ていきます。
下図から、新規事業創出を開始した際の、既存事業の業績を見ると、既存事業の足下の業績が好調なうちに新規事業創出の取組を開始した企業が、7割以上となっていることが分かる。
この結果について白書は、成長企業は、既存事業の業績が好調なうちに新規事業創出に取り組んでいる様子がうかがえる、とあります。
次に、既存事業の業績別に、新規事業創出の成長への寄与度を見ると、既存事業の足下の業績が好調なうちに新規事業創出の取組を開始した企業の方が、不調になった後に新規事業創出の取組を開始した企業に比べ、成長に「大いに寄与した」、「ある程度寄与した」と回答した割合が高いことが分かる。
この結果について白書は、既存事業の業績が好調なうちに新規事業創出に取り組む意義が示唆される、とあります。
白書は、自社の業績が良い間に、次に着手せよと示唆しています。本業が多忙だとなかなか次の一手を仕込むことが難しいが、それが、その後の安定を生み出すということです。
忙しいからと言って、目先に追われているようではダメ。常に次の一手を検討していきましょう!
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