おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-15ページ「第2-1-17図 経営戦略策定時の工夫・取組別に見た、売上高増加率の水準(中央値)」を見ましたが、今日はⅡ-22ページ「第2-1-19図 直近10年間における既存事業拡大と新規事業創出の取組状況」を見ていきます。
下図から、直近 10年間における既存事業拡大と新規事業創出の取組状況を見ると、成長企業のうち、既存事業拡大に取り組んだ企業が約6割、新規事業創出に取り組んだ企業は約5割存在することが分かる。
次に、既存事業拡大と新規事業創出の取組の、自社の成長への寄与度を見ると、既存事業拡大の取組は約9割、新規事業創出の取組については約8割の企業が、自社の成長に寄与したと考えていることが分かる。
この結果について白書は、成長に向けて既存事業拡大と新規事業創出に取り組んでいく意義が示唆される。
白書は、「製品」と「市場」の2軸を、更に「既存」と「新規」に分けた「アンゾフの成長マトリクス」と呼ばれるフレームワークを用いて、企業が成長するための戦略について説明しています。
既存事業拡大とは「市場浸透戦略」のことで、それ以外の戦略を総じて「新規事業創出」としています。
結果としては、企業が何らかの成長戦略を採用しており、自社の成長につながっているということです。
とはいえ、これは自明の理。もう少し深掘りしてみていきましょう!
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