おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-13ページ「第2-1-15図 経営戦略を実行した際に活用した、経営資源の強み」を見ましたが、今日はⅡ-15ページ「第2-1-17図 経営戦略策定時の工夫・取組別に見た、売上高増加率の水準(中央値)」を見ていきます。
下図から、経営戦略策定時の工夫・取組別に、売上高増加率の水準(中央値)を見ると、他社が保有していない経営資源を活用し、「顧客、提供価値、価値提供方法を明確にした」企業において、売上高増加率の水準が最も高いことが分かる。
また、他社が保有していない経営資源の活用有無にかかわらず、「顧客、提供価値、価値提供方法を明確にした」企業は、「明確にしなかった」企業と比較して、売上高増加率の水準が高いことが分かる。
今回の調査結果だけで一概にはいえないものの、成長に向けて、他社が保有していない経営資源を確保するとともに、ターゲットとする市場でどのように経営資源を活用するかを明確化していく重要性が示唆される。
なるほど。ここで、白書は、経営戦略の3つの柱に戻ってくるわけです。
3つの柱とは、「顧客、提供価値、価値提供方法を明確にした」のこと。分かり易くいえば、「誰に、何を、どのように」。中小企業診断士的に言えば、「ドメインを設定する」ということです。
つまり、経営戦略には、自社の強みをどのように展開するか、そのドメインを落とし込むことが肝要、という示唆となっている訳です!
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