おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-12ページ「第2-1-13図 ターゲットとする市場を選定した際の、必要な経営資源の確保状況」を見ましたが、今日はⅡ-13ページ「第2-1-15図 経営戦略を実行した際に活用した、経営資源の強み」を見ていきます。
下図から、経営戦略を実行した際に活用した、自社の経営資源の強みを見ると、自社の経営資源の強みについて、「顧客からの評価に結び付き、他社が保有しておらず、他社がまねもできない」が 9.5%、「顧客からの評価に結び付き、他社が保有していない」が 23.2%となっており、約3分の1の企業が、他社が保有していない強みを経営戦略を実行した際に活用したことが分かる。
次に、経営戦略の実行時に活用した自社の経営資源の強み別に、売上高増加率の水準(中央値)を見ると、経営戦略の実行時に他社が保有していない経営資源を活用した企業は、活用しなかった企業と比較して、売上高増加率の水準がやや高い傾向にあることが分かる。
この結果、ちょっと悩ましいですね。他者が保有していない強みを有することが売上高を高める源泉になると思っていましたが、実は、そうでもない。
顧客からの評価は競合他者の存在は相関性が低いということ。
たしかに、顧客からの評価が高い人気のお店を見ると、そのすべてがその店ならではの商品やサービスを提供しているわけではない。
ということは、他社がやっていても、それは気にせずに、顧客の評価を高めることに邁進すれば良いということなのでしょう!
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