おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-297ページ「第2-3-29図 デジタル化の取組状況別に見た、感染症収束後の事業方針におけるデジタル化の優先順位」を見ましたが、今日はⅡ-300ページ「第2-3-30図 業種別に見た、2020年と2021年の IT投資額」を見ていきます。
下図から、業種別に、2020 年 と2021年のIT投資額を見ると、2020年及び2021年において、7割以上がIT投資を実施していることが分かる。2021年は2020年に比べて投資額を僅かながら増加している傾向も見て取れる。
業種別に見ると、感染症流行前からデジタル化の優先順位が高かった学術研究専門・技術サービス業や情報通信業は、売上高の2%以上投資している企業が約2~3割となっており他業種に比べて高い傾向にある。
デジタル化の取組段階の二極化の傾向が見られた宿泊業・飲食サービス業は、2021年に売上高の2%以上投資している企業が約2割存在する一方で、IT投資を行わなかった企業が約4割となっていることも分かる。
投資額をいくらにするのか、経営者の大きな悩みの一つかと思うし、大きな分岐点ともなる。金額の多寡と成果は比例するようで、実はそうでもない。この辺の経験が具体的なアドバイスのバイアスになっている。そういう意味で今回の白書の集計にあるとおり、売上高を軸にする考え方は参考となる。デジタル化投資に限らず、何かを行う場合、まず、それが売上高のどれくらいの割合になるのか、ここを考えてみてはいかがだろうか。
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