おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-289ページ「第2-3-21図 時点別に見た、デジタル化の取組状況」を見ましたが、今日はⅡ-290ページ「第2-3-22図 感染症流行前と現在におけるデジタル化の取組状況」を見ていきます。
下図から感染症流行前と現在におけるデジタル化の取組状況をマトリクス図で見ると、感染症流行前から段階が進んだ企業が3割以上となっている。
段階2から段階3に進展した企業が最も多く、感染症流行下で業務効率化やデータの利活用を本格的に開始した企業が一定数存在したことが見て取れる。
他方で、段階3から段階4に進展した企業は少なく、デジタル化を通じたビジネスモデルの変革や競争力強化を実現するハードルが低くないことが示唆される。
段階1及び段階2から進展しなかった企業も約4割に及ぶことも確認される。
以前にも書いたと思うが、白書を読むことで得られるスキルのひとつが図の作り方である。読み込むことで理解が進む図を作成するのは、簡単そうで非常に難しい。我々に資料の説得力も高めるために、よりエクセルを使いこなせ、より奥深いグラフを作れ、と語っているように感じてしまう。
さて、肝心な本文だが、よく見ると、コロナ前に「段階1」であったが、現在は「段階4」に達している企業が0.1%いることが分かる。
本当に実在するのであれば、社内環境は信じられないくらい変わったのではないか。こういう経営者から話を伺ってみたいものである。
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