おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-285ページ「第2-3-17図 時点別に見た、事業方針におけるデジタル化の優先順位(従業員規模別)」を見ましたが、今日はⅡ-286ページ「第2-3-18図 今後のデジタル化の優先順位別に見た、感染症流行前後の各指標の変化と水準」を見ていきます。
下図から、今後のデジタル化の優先順位別に、感染症流行前後の各指標の変化と水準を見ると、優先順位が高い企業は、感染症による影響が比較的小さかった傾向にある。
感染症の影響をある程度抑えられたことで、感染症収束後を見据えて、デジタル化に今後前向きに取り組んでいく意識も高くなっている可能性が考えられる。
他方で、手元流動性の水準を見ると、優先順位が低い企業の水準が高い傾向にある。また、自己資本比率の水準を見ると、優先順位の高低で明瞭な差が見られないことも確認される。
このことから、優先順位が低い企業においては、必ずしも財務面の不安がデジタル化の優先度を検討する際の障壁となっているわけではないことが示唆される。
要するに、軍資金が乏しいからデジタル化に取り組まないという訳ではなく、日頃からデジタル化に向けて考えていた。取り組んだ時期がたまたまコロナ禍であったという結果のようです。
つまり、平時のうちにもしものことを考え、それに備える。この姿勢がデジタル化に限らず、経営では肝要と言うことなのでしょう。納得です。
ということで、今日で、2023年は最後です。今年も一年お付き合いいただきましてありがとうございました。
是非、よいお年をお迎えください。
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