おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-268ページ「第2-3-7図 業種別に見た、直近1年間の各コストの動向」を見ましたが、今日はⅡ-269ページ「第2-3-8図 業種別に見た、直近1年のコスト全般の変動に対する価格転嫁の状況」を見ていきます。
下図から、業種別に、直近1年のコスト全般の変動に対する価格転嫁の状況について見ると、「概ね転嫁できた」と回答したのはいずれの業種においても2割未満である。
「転嫁できなかった」と回答したのは製造業やサービス業では4割超、その他業でも3割超となっていることが分かります。
やはり、値上げできずに苦労している、中小企業が大半である。
そもそも電気やガソリンのように、仕入コストが高くなったからといって、すぐに販売価格に転嫁できれば、誰も苦労はしません。
ロシアによるウクライナや歴史的な円安で、今年は値上げが相次ぎましたが、もしも、これらが逆回転を始めたら、それは値下げとなっていくのだろうか。
今、中小企業も積極的に、プラス30円以上の賃上げに取り組んでいますが、この固定費の増加を、逆回転下でも、中小企業は維持吸収できる体力があるのだろうか。
どのようにすれば、中小企業の経営に明るさを感じることができるのか、考えちゃいますね。。。
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