おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-151ページ「第2-2-69図 策定の動機・きっかけ別に見た、経営理念・ビジョンが従業員の統率やモチベーション向上に寄与した機会」を見ましたが、今日はⅡ-152ページ「第2-2-70図 経営理念・ビジョンを見直した経験別に見た、経営戦略との整合性」を見ていきます。
下図から、経営理念・ビジョンを見直した経験別に、経営戦略との整合性を見ると、見直した企業の6割以上は、経営理念・ビジョンと経営戦略との整合性を重視していることが分かる。
他方で、経営理念・ビジョンは経営戦略と有機的に本来結びつくものだが、見直した経験がない企業は、整合性を重視している割合が4割を下回ることが見て取れる。
Collins・Porrasは、経営理念・ビジョンの構成要素であるコアバリューとパーパスは普遍的な存在としつつも、ミッションは達成されるたびに中長期的なサイクルで見直されることが優れた企業の特長であると指摘している。
この結果について白書は、会社創業時から掲げる経営理念・ビジョンが形骸化している場合には、経営理念・ビジョンを再構築し、経営戦略と結びつけていくことも重要な取組の一つといえるのではないだろうか、とあります。
経営理念を珠玉とするのではなく、適宜、見直しをかける。その適宜とはいつかというと、一つの重要なミッションを達成した時である。経営戦略と経営理念は相互補完しながら上に向かっていくということですね!
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