おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は2022年版「中小企業白書」 第2部「 新たな時代へ向けた自己変革力」 Ⅱ164ページ「第2-2-77図 マクロ環境の情報収集・分析状況」を見ましたが、今日はⅡ-165ページ「第2-2-78 市場環図境の情市場環境の情報収集・分析状況」を見ます。
下図から、市場環境に関する情報収集・分析の状況を見ると、「自社製品・サービスの市場動向」や「顧客の動向」については、経営戦略に反映していると回答した割合が3割を超えており、マクロ環境と比較し、情報収集・分析を行った上で、経営戦略に反映している様子が見て取れます。
一方で、「代替製品の動向」や「潜在的な新規参入企業の動向」については、経営戦略に反映できていると回答した割合が他の項目と比較して低くなっています。
この結果について白書は、こうした項目について情報収集・分析を行う必要性が薄れている、又は必要性に気付いていない可能性が考えられる、とあります。
白書が掲げているこの5項目。具体的には、
・自社製品の市場規模や成長性といった「自社製品・サービスの市場動向」
・自社の製品・サービスを販売する「顧客の動向」
・原材料や商品を購入する「仕入先の動向」
・自社の属する業界の製品と同じ機能を持つような「代替製品の動向」
・自社の属する業界への「潜在的な新規参入企業の動向」
のことです。これはマイケル・ポーターが提唱した、業界の収益性を決める5つの競争要因から業界の構造分析を行う手法のことで、「ファイブフォース」と呼ばれます。
自社の置かれた状況をどのように分析して良いか迷ったら、この5項目から切り崩していくと、どこかに”脅威”が見つかるということです!!
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