おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は2022年版「中小企業白書」 第2部「 新たな時代へ向けた自己変革力」 Ⅱ–73ページ「第2-2-4図 ブランドの構築・維持のための取組の有無別に見た、売上総利益率の水準(2021年)」を見ましたが、今日はⅡ-74ページ「第2-2-6図 ブランドの構築・維持のための取組内容」を見ます。
下第2-2-6図から、ブランドの構築・維持のための取組内容を見ると、「顧客や社会へのブランドメッセージの発信」の回答割合が最も高く、次いで「自社ブランドの立ち位置の把握」、「ブランドコンセプトの明確化」の回答割合が高くなっていることが分かります。
次に、第2-2-7図から、ブランドの取引価格への寄与状況別に見ると、取引価格に寄与していると回答した企業において、「顧客や社会へのブランドメッセージの発信」などのブランドの構築・維持に係る取組の回答割合が高いことが分かります。
この結果について白書は、また、取引価格に「大いに寄与している」企業と「ほとんど寄与していない」企業を比較すると、「自社ブランドの立ち位置の把握」や「ブランドコンセプトの明確化」において、回答割合に大きな違いがあることから、こうした取組の重要性がうかがえる、とあります。
昔、従業員数名の小規模企業から、ブランドの維持についてコンサルしたことがあります。定期的に伺い、取り組んだのですが、結果として定着しなかったことがありました。理由は、中規模企業になれば、顧客や社会へのブランドメッセージの発信を行う専門部署や人材を配置できるので、こういうことは可能でしょう。だが、小規模の場合、本業外・担当外業務の方には、喉元過ぎれば熱さを忘れるになってしまい、自然と立ち消えになりました。ブランドの構築・維持には、一定の組織力が前提と思っています!!
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