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無形資産投資が成長のエンジンとなる!!

おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。

昨日は2022年版「中小企業白書」 第2部「 新たな時代へ向けた自己変革力」 Ⅱ-64ページ「第2-1-54図 事業再構築による売上面以外の効果」を見ましたが、今日はⅡ-70ページ「第2-2-1図 有形・無形資産投資と全要素生産性の関係性」を見ます。

ここから第2章「企業の成長を促す経営力と組織」に入ります。

白書は章の序文に、1990 年代以降の日本経済の現状として、潜在成長率は米国などの先進国と比べても低水準で推移し、国際競争力も継続的に低下するなどの状況が続いている。

現在は国際的に活躍している国内の大企業もその黎明期には中小企業として、技術やビジネスモデルのイノベーションを創出し、日本経済を牽引していた。

地域の生活・コミュニティを支えるといった役割など多様な役割を担う中小企業の存在を踏まえれば、必ずしも全ての中小企業に高い成長性を求めることはできないものの、中小企業が有する経営判断のスピードやニッチな市場への参入といった特性から、より多くの中小企業
に事業規模を拡大し、成長を目指してもらうことが日本経済にとって重要であり、こうした企業の成長を政策的に支援していくことも求められる。

中小企業が付加価値を向上しながら成長するための方法としては、労働力の確保や有形資産投資の増加なども考えられるが、ブランドや人材の質といった「無形資産」への投資も付加価値向上を促す方法とされる。

特に無形資産投資は、4 S(Scalability, Sunk, Spillover, Synergy)と称した、イノベーションをよりもたらすとされる経済的特性から近年注目を集めている。

また、過去の OECD 報告書でも無形資産投資の増加が有形資産投資と比べて生産性をより向上させるといった分析が示されているように、無形資産投資が成長に与える可能性が指摘されていることも踏まえ、第1節以降ではブランドの構築・維持や人的資本への投資などについて取り上げ、その重要性を確認する、とあります。

無形資産の4 S。英単語なので、調べてみると、スケーラビリティ(scalability、利用者や仕事の増大に適応できる能力・度合いのこと,) サンク(Sunk、沈んだ), スピルオーバー(Spillover、波及効果),シナジー(Synergy、相乗効果)、となります。

ここでいうサンクは、サンクコストの埋没原価、知的財産やノウハウのことなのでしょうか?

要するに、有形資産よりも、無形資産の方が、生産性を高めるといいたいのでしょう。先に進んでみましょう!!

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