おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は2021年版「中小企業白書」のⅡ-258ページ「第2-2-65図 デジタル化推進に向けた課題の状況(デジタル化に向けた社内の推進体制別)」を見ましたが、今日はⅡ-259ページ「第2-2-66図 労働生産性の水準(デジタル化に向けた社内の推進体制別)」を見ます。
下図からデジタル化に向けた社内の推進体制と労働生産性との関係を見ると、全社的にデジタル化を推進している企業における労働生産性の平均値が6,690千円/人と最も高い傾向にあることが分かります。
また、部署単位でデジタル化を推進している企業の労働生産性の平均値は、全社的にデジタル化を推進している企業の83.3%の水準となっていることが分かります。
この章を踏まえ白書は、デジタル化の推進に向けては、個別の部署単位で取り組むのではなく、組織全体で一丸となり推進していくことが重要であると示唆された。事例2-2-13では、IoTの活用による改善の意識を全社的に浸透させていった結果、生産性向上に成功し、その経験を基に、他社のデジタル化に向けた指導・助言に取り組んでいる例を紹介している、とあります。
事例を読むと、少人数で小さな実績を積み上げ、次第に社内全体に改善活動の意識が波及していくよう気を配った、とあります。こういう雰囲気を醸成するのが真の経営者の役割なのでしょうね!
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