おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は2021年版「中小企業白書」のⅡ-63ページ「第2-1-59図 コミットメントラインの導入による資金繰り改善(例)」を見ましたが、今日はⅡ-64ページ「 第2-1-60図 劣後ローンに関するニュースリリース(抜粋)」を見ます。
「資本性劣後ローン」について白書は、企業が資金を調達する方法は、金融機関や投資家からお金を借り入れる「デット・ファイナンス」と、株式を発行することで資金調達を行う「エクイティ・ファイナンス」の主に2通りがあるが、その中間形態(「メザニン・ファイナンス」)も存在し、資本性劣後ローンはその中の一つである。
資本性劣後ローンは貸手にとってはリスクの高い金融商品であり、中小企業においてはこれまで政府系金融機関による融資が中心だったが、感染症流行による取引先への影響を踏まえて、民間金融機関でも資本性劣後ローンの取扱いが増加している、とあります。
「デット・ファイナンス」のデットとは、貸借対照表の「負債(Debt)」のことです。「エクイティ・ファイナンス」の「エクイティ」とは、貸借対照表の「株主資本(Equity)」のことです。ついつい「デッド(Dead)・ファイナンス」と呼びそうになっちゃいますね~!!
話を戻すと、「資本性劣後ローン」とは負債ではなく資本の部に入るので、自己資本比率が高まります。なぜ劣後かというと、他の特定の債権または一般の債権より支払い順位が劣るローンだからです。
金融用語は一見複雑ですが、中身を理解すると、言葉も覚えられますね。
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