おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は2020年版「中小企業白書」のⅡ-121ページ「第 2-1-101 図 外部連携の連携先選択の基準と労働生産性の変化(非製造業)」を読みましたが、今日はⅡ-123ページ「コラム 2-1-5 図 研究開発分野での外部連携の状況別、知的財産戦略」を見ます。
下図について白書は、製造業では、業務委託(アウトソーシング)を実施する企業は、重要な技術・ノウハウを含めて知的財産権により保護を図る企業の割合が多くなる一方で、業務提携(パートナーシップ)を実施する企業は重要な技術・ノウハウは企業秘密として保護し、一部の技術・ノウハウは知的財産権により保護を図る企業が多い。
非製造業では、業務委託(アウトソーシング)を実施する企業は、重要な技術・ノウハウは企業秘密として保護し、一部の技術・ノウハウは知的財産権により保護を図る企業が多く、業務提携(パートナーシップ)を実施する企業は、原則企業秘密として保護を図る企業の割合が高い。
以上で見たとおり、知的財産権には、技術やノウハウが権利として保護されるメリットがある一方で、外部に技術を模倣されるリスクも存在する。外部の企業との連携の深さや事業の性質に従って、前節の「知的財産権の活用」の項でも言及したとおり、何を秘匿し、何を権利化するのかといった知財のオープンクローズ戦略を採用している企業が一部存在する状況が推察される、とあります。
外部連携の結果、自社のノウハウが相手に流出してしまう。小説のネタで見た記憶がありますが、知的財産でいかにしてガードするか、実際に起こることは当然あるということですね。
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