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海外展開は「輸出の学習効果」を及ぼす!!

おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡つとむ です。

昨日は2020年版「中小企業白書」Ⅱ-77ページ「第 2-1-62 図 グローバル志向型企業における海外市場への販売の有無別、技術者・エンジニアに対する人材教育・能力開発投資の重視度」を読みましたが、今日はⅡ-78ページ「コラム 2-1-2 図 海外売上高比率別、労働生産性の水準」を見ます。

下図について白書は、海外展開の実施状況と労働生産性との間には正の相関関係が見られることが、先行研究などで指摘されており、今回のアンケートでも、同様の傾向が見られた、とあります。

この結果について白書は、以下のように書き加えています。

両者の間には、双方向の因果関係の存在が指摘されている。一つは、輸出や現地進出に要する固定費用(情報収集費用、販売・流通経路の構築費用など)を上回る利潤を確保できる生産性の高い企業が海外展開を選択しているという考え方である。一方で、海外展開の実施が生産性向上をもたらすといった結果を示す分析も存在する。

ここでは、海外市場でのニーズに対応して、技術・品質水準の向上を図る企業努力や、海外での新たな知識の獲得や提携先ネットワークの構築を通じた、いわゆる、「輸出の学習効果」の存在が指摘されている。

いずれにしても、海外需要の取り込みは重要であり、中小企業においても、研究開発などによって得られた技術力を源泉に、グローバル展開を目指し、我が国の経済を牽引する役割を担うことが期待される。

「輸出の学習効果」という言葉があるのですね。なっとくです!!