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価格転嫁はどのように進めるか??

 おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
 昨日は、2025年版「中小企業白書」96ページ「<第 2-1-24図>「財務諸表分析・管理会計などを通じた財務戦略」を読みましたが、今日は96ページ「<第 2-1-25図>「第2-1-25図 価格転嫁の状況(製品・商品・サービスの原価構成・利益の把握への取組状況別)」を読んでいきます。

下図から、「製品・商品・サービスの原価構成・利益の把握」への取組状況別に価格転嫁の状況を見ると、「取り組んでいる」事業者は「取り組んでいない」事業者に比べて、価格転嫁が進んでいることが分かる。原価をベースとした適切な値付け、原価をエビデンスとした価格交渉等により価格転嫁が進んでいる可能性がある。

先日、とある飲食店の経営者から、数年取引のある米農家から、いきなり値上げを要請されたと聞いた。わたしは業務用の仕入をしたことがないので、その相場観は分からないが、提示された価格は、わたしがスーパーマーケットで購入するそれの5割から8割強への猛烈な値上げであった。想像するに、その農家には米を売って欲しいという話が毎日のように舞い込むので、安価に売っている現状の取引先へ価格の見直しを図ろうとしたのではないか。その経営者はその価格の根拠を問うても的を射た回答が得られなかったことから、その提案を一蹴し、契約打ち切りとなった。価格転嫁を進める際に、世間や他人の話を持ち出しても説得力がない。自分の苦労も踏まえ、やむを得ない切実な状況であることを理由にしないと、価格転嫁に失敗するだけでなく、そもそもの信用も失う。十分に作戦を立ててから、価格転嫁に臨もう!

#中小企業診断士 #2025年版中小企業白書 #地域活性化伝道師

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