おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2024年版「中小企業白書」のⅡ-204ページ「第2-3-55図 海外展開を始めてから黒字化するまでに要した期間(製造業)」を読みましたが、今日はⅡ-205ページ「第2-3-56図 海外展開を始めてから黒字化するまでに要した期間(製造業、従業員規模別)」を読んでいきます。
下図から、製造業について、海外展開を始めてから黒字化するまでに要した期間を見ると、従業員規模が小さい企業ほど早期に、逆に従業員規模が大きい企業ほど長期となっている傾向が見て取れる。
このことから、この結果だけで一概にはいえないものの、従業員規模が大きい企業で行われる海外展開は大規模な投資を行うものも含んでいると推察され、黒字化までに長期を要している可能性が考えられる。
わたしが20歳代後半に担当した海外工場は、その半数が早期に黒字を達成しただけでなく、その後も金のなる木と呼べるような安定企業となりましたが、残りの半分は、いつになっても赤字で、わたしが担当している期間は、結局、一度も黒字になることはなかったという記憶があります。ともに、従業員規模は、この図で言えば、「301人以上」で、5年を堺に赤と黒が5割というのも、偶然ながら、一致しています。やはり従業員規模が大きくなると、現地採用が増加するので、このような結果になるのかもしれませんね!
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