おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2024年版「中小企業白書」のⅡ-186ページ「第2-3-42図 イノベーション活動への取組状況(2018~2020年、業種別)」を読みましたが、今日はⅡ-188ページ「第2-3-44図 イノベーション活動の目的」を読んでいきます。
下図から、イノベーション活動の目的を見ると、「強みを伸ばすため」と回答する企業の割合が「弱みを克服するため」と回答する割合より高いこと、「外部環境の変化に対応するため」と回答する企業の割合が「機会をいかすため」と回答する割合より高いことが分かる。
この視点はとても興味深い。というのも、内部環境については、「強み」を伸ばすという方向性は納得できますが、外部環境については、「機会を活かす」よりも、「外部環境の変化に対応する」が高くなっています。つまり、明確な「脅威」とまでは言わなくても、忍び寄る何かが、経営者をイノベーションへと駆り立てているということなのでしょう。そもそも、今の先行きの不透明感では、追い風を求めるよりも、いかに逆風から逃げるか、これが経営判断になっているということの現れのようにも感じますね!
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