おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2024年版「中小企業白書」のⅡ-172ページ「第2-3-35図 M&A(他社事業の譲受・買収)における狙い・目的」を読みましたが、今日はⅡ-173ページ「第2-3-36図 M&A実施前における狙い・目的(M&A実施効果についての満足度別)」を読んでいきます。
下図から、M&Aの実施結果についての満足度別に、M & A 実施前の狙い・目的を見ると、M & A の満足度について「満足」と回答した企業と比較すると、「どちらともいえない」、「不満」と回答した企業は、M & A の狙い・目的について「特にない」と回答した割合が高いことが分かる。
このことから、M & A の実施に当たっては、狙い・目的を明確に定めることが重要であることが示唆される。
また、「満足」と回答した企業と「不満」と回答した企業の差分を見ると、「経営資源(人材)の共有」、「経営資源(技術・ノウハウ)の共有」は「満足」につながりやすいが、「販売先等、取引先の共有」は「満足」につなげることは難しいことが示唆される。
「市場シェアの拡大」に対する満足・不満足の割合が興味深い。売上が期待や計画以上に進展していれば満足度は高まるのでしょうが、実際には思惑通り進まないのも経営の難しさなのでしょう。それに比べて、「共有」の不満は少ないのも興味深い。従業員の士気が高まる結果に繋がれば、経営者として満足度は高まるように感じますね!
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