おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2024年版「中小企業白書」のⅡ-130ページ「第2-3-1図 2020年及び2023年における経営方針」を読みましたが、今日はⅡ-131ページ「第2-3-2図 「新たな需要を獲得するための行動をするべき」、「付加価値を高めるための行動をするべき」と考える理由」を読んでいきます。
下図から、企業が2023年における経営方針について「新たな需要を獲得するための行動をするべき」、「付加価値を高めるための行動をするべき」と考える理由について確認したものである。
これを見ると、「利益を上げるため」が最も多く、次いで「賃上げ等により従業員の生活を豊かにするため」となっていることが分かる。
また、約半数の企業は、「事業継続のため」と回答していることから、刻々と変化する外部環境に対応し事業を安定継続させるためには、投資行動などの新たな取組に着手する必要があるとの考えを持っている企業が存在することがうかがえる。
利益を上げるためという回答が多いことに納得してしまいそうですが、なぜ利益をより高める必要があるのか。最近、経営者とお話をすると、皆さん、賃上げが深刻な負担になっていると語ります。特に、人手が多く必要な労働集約的な企業は、これ以上、乾いた雑巾は絞れないと語るし、ムダな経費があればとっくに削っている、何を削れば良いか途方に暮れると語っていました。特に、引退年齢を迎えている中で、経営者が身を削ることになると、仕事をする目的も揺らいでしまう。そのためには利益を高める。では、そのためにはどうしたらよいのか。ここが悩ましいところです!
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