おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力（ながおかつとむ）です。
昨日は、2024年版「中小企業白書」のⅡ-111ページ「第2-2-46図 エクイティ・ファイナンスの活用により期待するメリット」を読みましたが、今日はⅡ-112ページ「第2-2-47図 エクイティ・ファイナンス活用における課題やデメリット、又は活用に当たってのハードル（エクイティ・ファイナンスの活用状況別）」を読んでいきます。
下図から、エクイティ・ファイナンスの活用状況別に、エクイティ・ファイナンス活用における課題やデメリット、又は活用に当たってのハードルを見ると、「活用したことがない」企業の回答を見ると、「経営の自由度が下がる」と回答した割合が 37.3％と最も高いことが分かる。
一方、「活用したことがある」企業の回答を見ると、「経営の自由度が下がる」と回答した割合は 15.8％であり、「活用したことがない」企業よりも低いことから、出資を受け入れることで実際に「経営の自由度が下がる」といったケースは必ずしも多くはないことがうかがえる。
わたしは活用しない理由は、「手続きの煩雑さ」にあると思っていましたが、完全にハズレでした。経営の自由度が下がる。自由度を維持する鍵は、経営者の強い経営理念にあるのではないでしょうか。他方、活用した企業で最も多いのは「株式が分散する」です。株主総会を開催する時の段取りの時に、特に、金融機関やVCが参加する時は、彼らの鋭いまなざしに対抗できる、しっかりとした手綱裁き、強かさ、これらが必要かと思います！
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