おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2024年版「中小企業白書」のⅡ-68ページ「第2-2-10図 売上高の変化率(計画策定における金融機関の関与度合い別、中央値)」を読みましたが、今日はⅡ-69ページ「第2-2-11図 借入申込の意思表示をしてから融資が承諾されるまでの期間(年商に占める総投資額の割合別)」を読んでいきます。
下図から、成長に向けた設備投資の実施に当たって、金融機関に借入申込の意思表示をしてから融資が承諾されるまでの期間を、年商に占める総投資額の割合別に見ると、年商に占める総投資額の割合が大きいほど、借入申込の意思表示をしてから融資が承諾されるまでの期間が長くなっている傾向にあることが分かる。
設備投資における投資額の規模が大きいほど、融資額も大きくなり、金融機関の審査も慎重になる可能性が考えられる。
この結果から、大規模な設備投資に当たって、金融機関からの借入れを検討する場合は、融資の審査に相応の期間を要することを念頭に置き、早い段階で金融機関への相談を行うことが重要であるといえる。
設備資金の融資を受けるお客様は多くいますが、審査に2ヶ月もかかっているという声は、これまで聞いたことがありません。それはもしかすると、補助金の採択を受けているかもしれませんが、相当の時間、待たされると、投資意欲だけでなく、金融機関との付き合いまでも熱が冷めてしまうのではないでしょうか。ドラマでは融資によるトラブルが鉄板ネタですが、日頃からの信頼の積み重ねが審査時間にも影響を及ぼすということですね!
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