下図から、働き方改善に向けた取組状況について、中核人材・業務人材が十分に定着していると回答した企業のみを見ると、人材が十分に定着している企業では、いずれの取組についても第2-1-30図と比べて「積極的に行っている」割合が高く、比較的取り組まれていることが分かる。

頭に浮かぶ中小企業経営者を思い起こすと、彼らが苦手な取組は、賃上げよりも休暇制度の充実のような気がします。どうしても働く時間と売上高は比例するという考え方から脱却することはできない上に、そもそも、人件費に対する感覚が鈍いような気がするためです。また、年配の経営者は長い時間働くことが苦にならないことも、この流れを助長させているのでしょう。若者や女性が入社したら、就業規則を従業員と共に見直すとともに、それを遵守する文化を形成していく。こういう取組が求められているということですね！

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