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経営戦略ではいかなる市場特徴を選定すべきか??

 おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。

 昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ--6ページ「第2-1-7図 経営戦略を策定した際の工夫・取組」を見ましたが、今日はⅡ-8ページ「第2-1-9図 経営戦略を策定した際に、最終的に選定した市場の特徴」を見ていきます。

下図から経営戦略を策定した際に、最終的に選定した市場の特徴を見ると、「競合他社が多い市場」、「どちらかといえば競合他社が多い市場」と回答した企業が52.3%、「競合他社がほとんどいない市場」、「どちらかといえば競合他社が少ない市場」と回答した企業が 47.7%となっていることが分かる。

成長企業には、競合他社が多い市場を選定している企業と、競合他社が少ない市場を選定している企業がどちらも一定数存在していることが分かる。

次に、経営戦略策定時に選定した市場の特徴別に、売上高増加率と付加価値額増加率の水準(中央値)を見ると、「競合他社が少ない市場」を選択した企業は、「競合他社が多い市場」を選択した企業よりも、売上高増加率と付加価値額増加率の水準がいずれも高いことが分かる。

この結果について白書は、中小企業の成長パターンは多様であり、今回の調査だけで一概にはいえないものの、競合他社が少ない市場への参入や市場の創出が企業の成長につながる可能性が示唆される、とあります。

経営戦略で検討する軸を、競争企業、売上高、利益のいずれかにすべきかということです。

競合企業が多いということは市場に一定の大きさがあることから、参入は容易であり、自社に何らかの差別化要素があれば、既存事業者の存在は気にせずに、円滑に参入できると思います。

その反面、売上高や付加価値額はどうなのでしょうか。おおよその以上価格が決まっており、その価格で販売することができれば、一定の利益が得られる。

このサイクルに自信があるのであれば、これを選択するのもありかと思います。

是非、参考にしてみましょう!

#中小企業診断士 #2023年版中小企業白書 #地域活性化伝道師

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