おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-5ページ「第2-1-5図 自社の経営資源の分析有無別に見た、競合他社と比較した経営戦略の自己評価(ターゲットとする市場の分析を起点として経営戦略を策定した企業)」を見ましたが、今日はⅡ-6ページ「第2-1-7図 経営戦略を策定した際の工夫・取組」を見ていきます。
下図から経営戦略を策定した際の工夫・取組を見ると、「ターゲットとする顧客を具体的にイメージした」、「ターゲットとする顧客に届ける価値を明確にした」、「ターゲットとする顧客に対してどのように価値を届けるかを明確にした」について、「十分行った」、「ある程度行った」と回答した企業が9割前後となっていることが分かる。
次に、経営戦略を策定した際に、ターゲットとする市場の分析を進めた際の視点を見ると、「ターゲットとする顧客の特徴」が最も多く、次いで「競合他社の製品・商品・サービスの特徴や参入動向」となっていることが分かる。
つまり、経営戦略の策定は、漠然と想定するのではなく、お客様の誰かを具体的に頭に思い浮かびながら進めるという示唆であり、それは構築しやすさにもなるようです。
そう考えると、経営戦略とは、釣りの仕掛けに似ています。どの魚種を狙うのか。大きさはどれくらいか。どこに生息しているのか。こういうことを十分に考えるのが経営戦略であり、単に針に餌を付ければ魚が釣れるような考えは、経営戦略には不十分ということです。
自社の経営戦略を釣りの仕掛けで再度考えてみましょう!
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